今回はシカゴでファイナンシャルプロデューサーとしてご活躍されている、オニール清美さんにお話を伺いました。
1. アメリカに来た経緯を教えてください。
日本で看護師として働いていましたが、夫の仕事の関係でハワイ、ニューヨークを経て、現在はイリノイ州のシカゴに住んでいます。
2. 現在、どの様なお仕事、活動をされていらっしゃいますか?
今は、ファイナンシャルプロデューサーとして働いています。この仕事に就く前は、日本で取得した日本の看護師資格を利用してアメリカのライセンスを取得し、ハワイとニューヨークで看護師として働いていました。その間に、お金について学ぶ機会があり、自分がお金について全く知らないことに驚きました。それを機に、自分の子供には貯蓄することを教えていきたいと思いはじめました。同時に、周囲にも、アメリカでのお金の知識が乏しい人が沢山いることに気づきました。
そこでファイナンスのクラスを取り、健康保険、生命保険ライセンスを取得後、保険、学費、年金、介護保険、節税などの正しい金融知識をクライアントに伝え、彼らをサポートする活動を開始しました。子育て中の方々には、大学の費用が上がっていることも受け、ファイナンシャルエイド(学費援助)を支給してもらえる様にファイナンシャルプランを立てるお手伝いもしています。クライアントの対象は様々ですが、特に日本人の方はアメリカでの「お金用語」が難しく、理解する事を諦める方もたくさんいらっしゃることから、現在は日本語でのサポートを楽しくさせて頂いています。
また、私と同様の、ファイナンスの知識を活かした起業家の育成にも取り組んでいます。このプログラムのパートナーと一緒に、ハワイ、テキサス、オハイオ、メリーランドなどにオフィスを持っており、今後もこの活動を全米へ広げていきたいと思っています。養成プログラムの参加者の方々は、学校の先生、医師、主婦など、多様なバックグランドをお持ちです。ファイナンスの仕事の利点は、どこにいても仕事ができること、そして時間の調整を自分で自由にできることです。また、会社に雇われるのではなく、自分の事業で自立できるようにサポートしています。この仕事は雇われる側ではないので、所得の最高額に上限がないことも良いですよね。
3. 今の仕事は楽しいですか?苦労したことはありますか?
毎日、とても楽しいです。人が好きで看護師になったのですが、医療現場で価値観の食い違いを感じ、やめることにしました。今はファイナンスの仕事を通して、人のサポートができていることに幸せを感じます。一緒に勉強やビジネスをした方々が、将来のお金のロードマップを確実に確保していけることも、大変嬉しいです。お金が原因で身体的に苦しむ人もいれば、病気になり財産を失くす人もいるので、そうならない様にたくさんの人達を助けたいです。 ファイナンスの仕事を始めてから、大勢の前で講演することも増えたのですが、そういう機会も自分の成長につながり、自分の筋肉になると思ってチャレンジしています。
苦労したことは、英語です。渡米当初は、夫が仕事で長期にわたり家をあける際や、職場での英語に苦労しました。また、日本に住んでいた時は、自分の思っている事をハッキリとストレートに言わない傾向だったのですが、アメリカではそれでは通用せず、少しづつ物事をはっきり主張することを学んでいきました。
4. 今後の夢や目標を教えてください。
今後も今の仕事を続けていく中で、ホリスティックな病院・場所を作りたいと思っています。私の考えるホリスティックな病院とは、食を通して自己免疫力をつけたり、エッセンシャルオイルなどを総合的に利用して病気を予防したり、メンタル等もサポートできる場所です。看護師であったこともあり、薬が人を病気にすることもあると感じているからです。それ以外にも、お金のロードマップを作ってあげることで、多くの方が心と体の健康を維持し、幸せな人生を歩めるようにしていきたいです。
5. アメリカ在住で、やりたいことが見つからず、もやもやしている日本人女性へのメッセージをお願いします。
自分のビジョンを持ってください!日本の方はリスクを避ける傾向があるので、夢を持って生きて欲しいのです。そのお手伝いとして「ビジョンストレッチ」をしています。例えば、時間とお金に制限がなかったとしたら、何がしたい?と自分に問いかけてみてください。私のメンターは香港からアメリカへ移住された方ですが、移民の方々はとても強いハングリー精神があります。情熱を持ってやっていけることを見つけることが大切。自分を信じて、どんどん開拓していってほしいと思います。
オニール清美さんのホームページ
https://wfgconnects.com/kiyomioneal
★Interviewerのあとがき
今のお仕事を心から楽しまれ、クライアントさんのみならず、日本人女性がファイナンスでお金を稼げる様にと起業家の養成もされていらっしゃることは、Hub Parkのミッションと重なり心に響きました。家から自由に仕事ができる環境は今後もニーズが多いのではと思います。また、2022年に3人のお孫さんが誕生し、育児サポートに全米をパワフルに飛びまわっていらっしゃるとのこと。フレキシブルな環境ならではのライフスタイルですね。そんなオニールさんに、私もエネルギーをもらい、ワクワクしました。